飛び系アイアンを使うときに注意したいこと

ここ数年で各クラブメーカーが力をいれて販売をしてきているのが“飛び系アイアン”といわれているアイアンセット。

元々は若いころの飛距離を取り戻したいと願う、飛距離が落ちてきたシニア層向けに発売されていましたが、最近では幅広い層のゴルファーの皆さんが手にすることも珍しくなくなってきました。

やはり飛距離を追い求めるというのはゴルフにおける永遠のテーマなのでしょうかね。

そんな飛び系アイアンですが、飛距離が伸びるという最大メリットがある代わりに、注意しなければならないことがいくつかあります。

それでは、飛び系アイアンを使ってみようと思っているのであればぜひ知っておいて欲しいポイントをご紹介していきたいと思います。

“飛び”の秘密はストロングロフト!

ここ数年ですっかり知名度が上がった“飛び系アイアン”。

同じ7番アイアンなのに従来のものに比べて飛距離が20ヤード以上伸びた、なんて話を聞いて、飛び系アイアンを使ってみようかなと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そもそも飛び系アイアンはなぜ飛距離がアップするのか。

その秘密はずばりロフト角のストロングロフト化にあります。

一般的なアイアンセットであれば、ロフト角は5番アイアンで26度、7番アイアンで33度、ピッチングエッジで45度くらいが標準になります。

いっぽう飛び系と言われるアイアンセットの場合は、ロフト角がピッチングウェッジで40度、7番アイアンだと26~27度と、通常のものと比べてかなりストロングロフト(ロフトが立った状態)になっています。

つまり飛び系アイアンが飛距離を出せるからくりは、ずばりロフトが立っているということなんです。

簡単に言えば、7番アイアンという表示の5番アイアンを打っているようなものです。

ですから通常のアイアンと比べて2番手分くらい飛距離が出るということなんです。

しかしただ表示だけ7番で普通の5番アイアンの構造だと、ただのインチキになってしまいますので、当然そんなことにならないように、各メーカーはロフトが立っていても球が上がりやすく簡単に打てるようなクラブ開発をして、市場に送り出しているというわけなんですね。

ウェッジとのロフト差に要注意!

このようにロフトが立っていてもボールが上がりやすく、ミスも少ない。

さらに飛距離も楽に出せると、飛び系アイアンは良いことずくめのように思えます。

しかしメリットがあればデメリットもあるわけで、飛び系アイアンにも気をつけなければいけないポイントがあります。

それは先ほどご紹介した飛び系アイアンのピッチングウェッジのロフトなんです。

飛び系アイアンのピッチングウェッジのロフト角は40度、場合によってはもっと立っているモデルも存在します。

いっぽうでピッチングウェッジの次の番手、アプローチウェッジのロフト角はどうでしょうか。

アプローチウェッジというと、ほとんどの皆さんはロフト角50~52度のものを使っているはずです。

するとどうでしょう。

アプローチウェッジと飛び系アイアンのピッチングウェッジとのロフト差が10度以上開いてしまいます。

一般的にアイアンの番手間のロフト差は4度程度が目安とされています。

それ以上間隔を空けるとしても6度くらいまでが許容範囲です。

そう考えるとロフト差が10度開くというのは2番手以上間隔が空くことになってしまいますので、ピッチングウェッジとアプローチウェッジのフルショットの飛距離差を埋められなくなってしまいます

もしピッチングウェッジの飛距離が100ヤードの人が飛び系アイアンに変えて120ヤードになったとしても、アプローチウェッジの飛距離が90ヤードのままだったら、今度は100~110ヤードを打つクラブがなくなってしまいます。

これだとせっかく飛距離が伸びても本末転倒な結果になってしまいますよね。

ロフト角のバランスが肝心です

もし飛び系アイアンを使うのであれば、ピッチングウェッジと50~52度のアプローチウェッジの隙間を埋めるクラブが必要になります。

ロフト角46度くらいのウェッジをもう一本セッティングする必要があるということですね。

飛び系アイアンというのは間違いなくロフト角がたっていますので、ロフト角をしっかり把握していないと、番手間のバランスが崩れてしまいます。

流行りに乗って超ストロングロフトの飛び系アイアンを使い、いっぽうでプロのセッティングの真似をして52度と58度のウェッジを使う。

このようなクラブ選びをしてしまうと、間違いなく飛距離のバランスが崩れてしまいます。

アイアンやウェッジというのは飛距離を稼ぐクラブではなく、グリーンを直接狙っていくクラブです。

必要なのは飛距離よりも正確性や距離感です。

このことをしっかりと念頭に置いたうえで飛び系アイアンを選ぶようにすると、クラブ選びに失敗することは少なくなるでしょう。

ロフト角の間隔には十分に気をつけてくださいね。

それではまた次回お会いしましょう!

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