【プロキャディ出口のゴルフ講座】スコアアップに繋がる「ルーティーン」と「イメージ力」
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はじめまして、ツアープロキャディーの出口慎一郎と申します。
今回、ゴルフトリガーさんの協力のもと記事を書かせて頂く事になりました。
この記事を通してゴルフをこれから始める人、ゴルフに伸び悩んでる人、プロゴルファーを目指すジュニアゴルファーの方々、またそのジュニアゴルファーの両親、様々な方のお役に立てればと思っております。
私の紹介を少しだけさせていただきますと、2011年に勤めていたゴルフ場のキャディーマスターを退職し親交のあった同じツアープロキャディーの杉澤伸章さんに直訴しキャディーの世界に入りました。
男子ツアー、女子ツアーで沢山のプロゴルファーとコンビを組ませていただき2017年片山晋呉プロでISPSハンダマッチプレー優勝、同じく2017年小鯛竜也プロでマイナビABC優勝、2018年星野陸也プロでフジサンケイクラシック優勝をサポートさせていただきました。
トーナメントで優勝争いをしてる中でゴルフというスポーツはメンタルととても密接な関係がある事に気づきました。
そこで私は2018年にスポーツメンタルトレーナーの資格を取得し、現在は脳科学も勉強中です。
メンタルや脳科学を学ぶ中で、ゴルフはルーティーンとイメージ力がとても重要と気がつきました。
これまでの経験を生かして、アマチュアゴルファーのみなさまのスコアアップに繋がるような記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
初回は、スコアアップに直結する〝ルーティーン〟と〝イメージ力〟についてのお話しです。
・ルーティーン
「ルーティーン」とは、ある一定の思考と行動を一定の順序とリズムで遂行し、集中力を高めるテクニックの事です。
皆さんは、歯磨き、ご飯、コーヒー、挨拶など。決まって毎日行なう事って結構ありますよね。
その中でも正確に時間を決めて、決まった方法でする事ってありますか?
スポーツ選手に限らず、活躍する芸能人、ビジネスマンなど、そういった方々でルーティーンを持つ方はたくさんいます。
そもそも人間自体が習慣の動物ですので、良い事を習慣化するというのはとても大事なんです。
ここでルーティーンを行なう事でのメリットをいくつかご紹介しましょう‼
○集中力を高める
○不必要な思考や行動、消極的な思考や行動を防ぐ
○不安や緊張を少なくする
などが挙げられます。
こうした効果からルーティーンは、自分のベストプレーの基準であったり、ベストプレーをする為のトリガー(引き金)になります。
ゴルフという競技はサッカーやラグビーなどのルーティーンをする時間の少ない動的競技と違い、ルーティーンを行う時間を十分に確保できる静的競技です。
ルーティーンをしているからといって常にいいプレーができるわけではありません。
しかし、ルーティーンがあることによって、普段と違った行動や思考をすることが少なくなります。
ミスの原因は、ピンチやチャンスの場面で、普段と違った思考や行動をしてしまう事です。
一定の思考や行動を一定のリズムでプレーすることで、安定したパフォーマンスを発揮できるのです。
ゴルフの場合最適なルーティーン時間は約30秒といわれます。
代表的なプロゴルファーのルーティーンを紹介しますと、
「まずボールの後ろに回ってターゲットを見ます。ここで球筋を決めます。頭の中でイメージしながら素振りを1〜2回します。クラブフェースをターゲットに合わせスタンスを取ります。ここからグリップを決めてワッグルし、始動に入ります。」
今は、YouTubeなどでもプロゴルファーのルーティーンは紹介されてますので是非参考にして自分に合うものを見つけて下さい。
ルーティーンを身につけるにあたって、まず必要なことは時間を一定にするということです。
動作に決まりはありませんが、時間は測りましょう‼
トップレベルのゴルファーなら誤差は約2秒以内です。
いつも同じ順序、同じタイミングで実行するのがルーティーンですから、ある時は10秒、またある時は20秒など秒数に差があるとルーティーンとは言えません。
まずは自分に合ったルーティーンを見つけましょう‼
・イメージ力
次に、イメージ力です。
イメージ力といっても何をイメージすれば良いの? と思ってる方も多いと思います。
イメージとは頭の中で、さまざまな感覚を活用して、プレーを再現したり作り出す事です。
これはトレーニングしていけば誰でも手に入れる事ができます。
実際にイメージトレーニングをすると
○自信がつく
○課題が見つかり修正できる
○行動目標を確認できる
○感情をコントロールできる
○試合のリハーサルができる
○アクシデントに冷静に対処できる
といったメリットがあります。
ここで少しマニアックになってきましたが、、、、、
ジャッ・ニクラウスの記事を紹介したいと思います。
ゴルフの帝王ジャック・ニクラウスは次のように語っています。
“鮮明な映像を頭の中に描かずにゴルフのショットをする事は決してない。これは練習の時でも同じだ。ショットの前に、まずボールをどこまで運びたいのかを決め、その弾道と最終地点を思い描く。次に、先ほどのイメージを現実のものとするスイングをしているシーン(場面)を思い描く。”
この言葉から分かるように、ジャック・ニクラウスはショットを打つ前にとても鮮明なイメージを持ってプレーしています。
私は優勝した選手に優勝争い中に何を考えてプレーしましたか?と質問をします。
返ってくる答えは大抵同じです。
“ショットは球筋と落下地点をイメージして、パターは出球だけに集中した”
とほとんど選手が語ってくれます。
そこには強力なポジティブイメージが裏付けされています。
面白いですよね?
次回はさらに自分の経験を含めてルーティーンとイメージ力について話したいと思います。
是非お楽しみに‼
出口慎一郎
ツアープロキャディー。杉澤伸章氏の元で修行を積んだのち、片山晋呉、星野陸也などを始めとするトッププレーヤーのキャディとして活躍。スポーツメンタルトレーナーの資格を持ち、現在は脳科学も勉強中。多彩な経験を生かし、ライターとしても活動の幅を広げている。
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