パワーがなくても大丈夫!体にやさしいスイングが身につくレッスン書(前編)
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ゴルフ雑誌やレッスン動画で情報があふれすぎていて、どれが正しいのかわからない!
という悩み、ありませんか?
ゴルフ雑誌だと発刊のたびに書いてあることが違うし、
あるレッスンでは良しとされていることが、別のレッスンでは推奨されていなかったり。
情報が多すぎても困ってしまいますよね。
そんなときは、特定のレッスンから情報をとることをオススメします。
いろんなレッスンをあれもこれも試してみたくなってしまうものですが、
どっちつかずで結局何も得られない可能性もありますので。
「どのレッスン書を参考にしたら良いか分からない!」という方のために、今回の記事では『YouTubeで大人気のレッスンがこの1冊に!! 100切りお約束「逆説のゴルフ」』をオススメします。
なぜなら著者が推奨するスイングは、「体に余計な負担のかからない動きの、シンプルなスイング」なので、筋力や体力に自信がないアマチュアにもぴったりなアドバイスだからです。
本書のレッスン内容も、どれもこれもシンプルで、素人にもとても理解しやすいです。
今回から2回にわたり、レッスン書の中でも特に素晴らしいと感じた8つのアドバイスを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
■著者は誰?
著者は坂本龍楠(りょうなん)氏。「日本プロゴルフ協会」のティーチングプロです。
19歳で初めてゴルフクラブを握り、その後オーストラリアへ単身留学。
身体に負荷のかからないゴルフ理論構築を目指し、YouTubeにおけるゴルフ関連のチャンネルを立ち上げ、チャンネル登録数は10万人を超えています。
■「フェースを開閉しない」スイング
スイングするとき、「クラブフェースは開閉しなければならない」といったレッスンはよく聞きますよね。テークバックで開いたフェースは閉じないと、ボールを捕まえることができないというアドバイスです。
YouTubeなどでツアープロの動画を見てみても、スイング中のフェースは開いて閉じているように見えます。
ところが著者は、フェースはできるだけ開閉しないスイングを勧めています。
その理由は、テークバックで開いたフェースを、インパクトでスクエアに戻すことがとても難しいからです。
考えてみればたしかに、クラブヘッドを大きく開閉するほどミスの確率は高くなりますよね。
インパクト直前、急にフェースを閉じると大フックになるかもしれませんし、フェースを閉じられなければ、スライスやダフリにもつながります。
フェースの開閉が緩やかであればそういったミスの確率が減ったり、ミスの程度が小さくなるかもしれません。
難しいなら避けて通れ。
ということで、著者は「フェースはアドレスの時点から変えない」打ち方をレッスンしています。
■テークバックにおける注意点
「飛ばしたい」「強くヒットしたい」という気持ちがあると、どうしてもテークバックでフェースは開きやすいです。
そのミスを防ぐためのチェックポイントを、著者が二つあげています。
クラブが腰の高さに来た時点(ハーフウェイバック)で、クラブがスタンスのライン(飛球線)と並行になっていること。同時に、クラブの打面(フェース)の向きが自身の前傾角度と同じになっている必要があります。
引用:YouTubeで大人気のレッスンがこの1冊に!! 100切りお約束「逆説のゴルフ」
クラブの形状から、テークバックではヘッドは自然に開こうとしてしまいます。
ヘッドが開きすぎるのを防ぐために、しっかりとアドレスの形をキープしたまま、テークバックを始動しましょう。
試しにやってみると最初はかなり違和感があると思いますが、鏡などを見ながらゆっくりとやってみるとイメージがつかみやすいと思います。
■ダウンスイングにおける注意点
では、フェースを大きく開閉しないために、ダウンスイングで意識するべきことはあるのでしょうか?
著者は次のように言います。
ダウンスイングの初期からフェースを地面の方向に向ける意識が必要です。フェースの向きを意識するのが難しければ、右手の平をフェースに見立てて、右手の平を地面に向ける意識でダウンスイングに入れるとフェースが開きにくくなります。
引用:YouTubeで大人気のレッスンがこの1冊に!! 100切りお約束「逆説のゴルフ」
ダウンスイングでもフェースの向きをしっかり意識することがポイントです。
■トップポジションにおける注意点
次はトップポジションにおける注意点です。
トップポジションの形についても、色んな人が色んなことを言っていますよね。
最近の流行り(?)は、手首を手の平側に曲げた掌屈(しょうくつ)でしょうか。
ゴルフ雑誌などでは渋野日向子選手や、USPGAのダスティン・ジョンソン選手などのトップポジションの写真とともに、掌屈をすすめる記事を目にしたりします。
「一流プロがやっているから!」という理由で、私たちアマチュアも同じようなトップの形を目指して良いものでしょうか。
著者のアドバイスはまるで反対で、「出前持ち(掌屈)にするな」というものです。
バックスイングではクラブを地面と垂直に上げるようにしてクラブが「寝る」という状態を避けているのに、トップで「出前持ち」の形を意識してしまうと、逆にクラブを寝かせるような動きになってしまうわけです。
引用:YouTubeで大人気のレッスンがこの1冊に!! 100切りお約束「逆説のゴルフ」
クラブが寝るとフェースが開くため、インパクトまでに閉じなければなりません。フェースを閉じる動作は難しいため、手打ちやチーピン、振り遅れてスライスというミスが出やすくなります。
ミスの可能性を減らすため、著者がすすめるトップの形は、右手の平がシャフトを横から支えるイメージです。
トップにおける手首の掌屈や背屈は、特に初心者のうちは考えないほうが良いのかもしれません。
■まとめ
私たちアマチュアは、いつも体の動きばかりに目をむけてしまいます。
しかしショットで大切なのは、美しいスイングをすることではなく、ボールを狙った方向へ運ぶこと。そのため、スイングは体の動作よりものフェースの向きを気にするのが良いかもしれません。
また本書『YouTubeで大人気のレッスンがこの1冊に!! 100切りお約束「逆説のゴルフ」』は、難しい言葉や複雑なアドバイスがいっさいなく、写真も載せてくれているので、非常にわかりやすいです。
また、ながながとした文章ではないので、ふだん読書をしない方にも読みやすい本です。
スイングだけではなく、パターやバンカーのアドバイスもありますので、外出しづらいこの時期に読んでみてはいかがでしょうか。
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