新しいゴルフクラブを購入する前に知っておきたい「ロフト角」の基本
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ゴルフを始めてすぐは知人からクラブを譲り受けたり、初心者用のクラブセットを購入したという皆さんも、スコア110切りを達成して、次はいよいよ100切りを目指す、という頃になってくると、いよいよクラブセッティングの見直し、つまりは新しいクラブの購入を考える時期ですよね。
しかし新しいクラブを購入したのはいいものの、スペックが合わずにスイングを崩してしまっては元も子もありません。
そこで今回はクラブセッティングの重要な要素であるロフト角にスポットを当てながら、スコア100切りに必要な新しいクラブ選びのポイントをご説明したいと思います。
そもそもロフト角って?
ゴルフクラブのロフト角とは、ゴルフクラブの長さとともに、飛距離を左右する数値になります。
ゴルフクラブのロフト角はシャフトの中心線を含む垂直平面とフェース平面のなす角度であり、一般的にロフト角が小さいほど、ボールを遠くまで飛ばすことができ、ロフト角が大きいほど、飛距離が出なくなる代わりにボールが高く上がるようになります。
と、なんだか難しい説明になってしまいましたね。
もっとわかりやすく説明すると、クラブのソールを地面にベッタリくっつけたときに、フェースが完全にターゲット方向に向いていればロフト角は0度、上空を向いていれば90度ということになります。(ちなみにロフト角0度だとボールが上がらなくなりますし、90度だとボールは真上に上がって全く飛ばなくなってしまいます。)
ゴルフクラブ(パターは除く)のロフト角はボールの高さと飛距離のバランスを考慮して、ロフト角8度~64度くらいの範囲で設定されているのが一般的です。
ボールを遠くに飛ばしたいドライバーはロフト角が小さめ(8~13度くらい)、ショートアイアンやウェッジのようにグリーンを直接狙うクラブの場合はロフト角が多め(40度以上)に設定されています。
ちなみにクラブ別の一般的なロフト角は、
- ドライバー:8~13度
- フェアウェイウッド・ユーティリティー:13~25度
- アイアン:23~48度
- ウェッジ:48度~64度
といったところでしょうか。
難しいロフト角もある
ロフト角について簡単に説明させていただいたところで、いよいよクラブ選びについてお話ししたいと思います。
まず結論からいいますと、それはスコア100切りを目指すアベレージゴルファーにとって選ばないほうが賢明なロフト角のクラブがあるということです。
具体的には、
- ロフト角が5度以下のドライバー
- ロフト角が17度以下のフェアウェイウッド・ユーティリティー
- ロフト角が25度以下のアイアン
- ロフト角が58度以上のウェッジ
になります(女性は上記のロフトに2~3度ほど足してください)。
まずドライバーについては、ロフト角が小さすぎるとボールが上がりづらくなり、ドライバーの本来の目的である飛距離が損なわれる場合が多いです。
ヘッドスピードが43m/s以上のパワーヒッターであればロフト角9.5度くらいのモデルを使ったほうが良いかもしれませんが、一般的には男性なら10.5度、女性なら12~13度くらいのモデルを選ぶほうが賢明です。
さらにフェアウェイウッドとユーティリティーについても、ロフトが小さいものは、パワーがないとボールを上げることがかなり難しいです(ドライバーと違って地面から直接打つこともありますから尚更ですよね)。
新しいクラブを購入するときに、真っ先に3番ウッド購入を検討する人が多いですが、まずは5番ウッド(19度)や7番ウッド(21度)、ロフト角が19度以上のユーティリティーを選んだほうが、ラウンドでの強い味方になるはずです。
まずは5番ウッドを使いこなせるようになる、そして安定してスコア90台が出せるようになってから3番ウッドの購入を検討するくらいでちょうどいいと思います。
次にアイアンについても、25度以下のロングアイアンはボールが上がらない、操作が難しくなるので、アベレージゴルファーには不向きです。
フェアウェイウッドとアイアンを埋めるクラブとしては、やはりユーティリティーをおすすめします。
そして最後はウェッジについてです。
アプローチウェッジとサンドウェッジについては、最近はアイアンセットの流れではなく、単品ウェッジを選択するゴルファーがほとんどです。
単品ウェッジを選ぶこと自体は良いことだと思いますが、問題なのは多くのアベレージゴルファーがプロゴルファーをまねて52度と58度の組み合わせを選ぶ傾向にあること。
ロフトが大きいとボールが高く上がってグリーンでボールが止まりやすいというメリットもありますが、そのぶん芯に当てることが難しくなり、ミスショットが出やすくなるというデメリットがあります。
アベレージゴルファーの場合はデメリットのほうが色濃く出やすいであうので、ミスを避けるためにも、50度と56度の少しロフトが立った組み合わせを選ぶほうがプレーの幅が広がると思います。
番手とロフト角は別
おしまいにクラブを購入する際のロフト角に関する注意点をひとつ。
それは同じ番手でもクラブメーカーやモデルによってロフト角の設定が違うということ。
例えば5番ウッドのロフト角は19度が一般的ですが、メーカーによっては17度で設定されている場合があります。
ユーティリティーなんかでは同じロフト角20度のものが、A社は2番、B社は3番として売られているなんてことも。
さらに同じメーカーのクラブでもモデルによってロフト角の設定が違う(7番アイアンのロフト角が3度くらい変わる)場合もありますので、新しいクラブを購入する際には、ロフト角の確認は必ず行うようにしましょう。
ロフト角を正しく理解して自分に合ったクラブセッティングができるようにしましょうね。
それではまた次回お会いしましょう。
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