スライス・フックの原因はハンドダウンとハンドアップかも?

初心者が陥りやすい誤ったアドレスの取り方として、ハンドダウンとハンドアップの2通りがあります。

それぞれフックやスライスが出やすく飛距離をロスするデメリットがありますが、逆にこれをメリットにすることもできます。

それぞれのメリット、デメリットを理解しておけば、スイング改造の際に間違った方向に進む可能性を減らすことができますよ!

ハンドアップ・ハンドダウンの違い

ハンドアップやハンドダウンとはグリップとシャフトにできる手首の角度で、この手首の角度が小さくなればハンドアップ、逆に角度が大きくなれはハンドダウンになります。

正しいアドレスは上の写真の赤の線で示しているポジションです。

ハンドアップ、ハンドダウンは手首とシャフトにできた角度で、ゴルファー自身が構えやすいアドレスを基準にグリップの位置が高いとハンドアップ、低ければハンドダウンと定義づけることもできます。

ドライバーはシャフトが長く体とボールの間隔が広くなり、自然と手首とシャフトの角度が浅くなり、どちらかといえばハンドアップ気味の構えになります。

逆に、アイアンはシャフトも短く前傾姿勢もドライバーより深くなり、手首と腕にできた角度は深くなりハンドダウン気味になるのです。

このハンドアップやハンドダウンは、直接アドレスした時のクラブのライ角度に影響します。

ライ角度は、スコアーライン「ソール面」を水平に置いた場合、水平な地面とシャフトの中心線とが作り出す角度になります。

このライ角度はインパクト時のフェース向きに、特にアイアンにおいては方向性を左右する重要な角度になります。

ドライバーのハンドダウン・ハンドアップ

 ドライバーはティーアップしたボールを打つため、アイアンでのショットと違って直接地面と接触がないことで、アイアン程ライ角の影響は受けません。(一般的に60度前後になります)

ライ角度がクラブに施されているのは、インパクトでソール部分やトウ側が地面に接触して、地面や芝の抵抗の影響でインパクトでフェース向きを狂わせるからです。

ドライバーの目的はとにかく飛距離を伸ばすことなので、そのためクラブ重量も軽く長く製作されています。

飛距離を伸ばすポイントは、ヘッドスピードを上げることで、スイングでヘッドの遠心力を上げなければなりません。

ドライバーのヘッド重量は300g±10g程度が一般的なドライバーの総重量で、ヘッド単体の重量は196g±5g程度になります。

つまりヘッドの重みを利用した遠心力を利用するには、手首とシャフトの角度を少なくすることが最もヘッドの重みを感じ取れます。

さらに、ヘッドの重みを感じる遠心力が最も効果的に行えるのは、シャフトと左腕が一直線で、ボールと体の距離が最も長くなる地点「手首の折れがない状態」が、ヘッドスピードを最大にできるのです。

つまり、手首の角度を伴ったダウンスイングで無駄な動きでスイング軌道を修正するより、ハンドアップで手首の角度を浅くすることの方が、コンパクトで最大の遠心力利用でき、スイングをスムースに行えるようにする秘訣なのです。

ただ、(手首を上にそらすような)極端なハンドアップは、インパクトでフェースが開いてしまいスライスやミスショットがでてしまいます。

ドライバーは飛距離を求めるクラブで、普段のアドレスより若干のハンドアップの方が飛距離の伸ばす方法として効果的です。

そこで、正しい前傾姿勢のアドレスは、首のつけねの真下前後にグリップの位置が来るようになります。また、グリップの高さはオヘソの少し下あたりが基準になります。

スイングは回転運動ですから、クラブを回転させる以上、回転の重心は体の中心が最も効果的に行えるオヘソの下あたりになり、その位置より高い場合はハンドアップ、その位置より低い場合がハンドダウンと定義づけることができます。

また、ドライバーのティーアップでは、シャフトのトゥダウンを考慮すればフェースの中心より若干外側にセットすることが物理的に正しい選択になります。

まとめ

ドライバーの飛距離アップには、スイングがしやすいグリップの位置よりより少しハンドアップした方がスイングプレートを安定させヘッドの重みを感じ取れるスピードの乗ったスイングができます。

極端なハンドダウンは球の捕まりが良い反面、手首が返りやすくフェースの開閉が大きくなり方向性が不安定になります。

アイアンのハンドダウンとハンドアップ

アイアンのアドレスは、ヘッドを地面に置いた時、クラブヘッドのトゥが若干上がっている状態(10円硬貨で2~3枚程度浮いている状態)が理想です。

トゥを浮かす理由は、ダウンスイングでヘッドを地面に直接打ち込む点にあります。

ヘッドのソール部分、特にヘッドのトゥ部分が地面や芝の大きな抵抗を受け、ヘッドの返りが悪くなりフェースが開いたり、逆に返りすぎてフェースが閉じてしまうのを防ぎたいのです。

アイアンのインパクトではヘッドを正しく返すことが、ボールをシッカリ捕まえヘッドのヌケをよくし、正確な方向にボールを打つコツです。

そのため、クラブにはライ角度が設定されており、インパクトでソール部分全体が芝の抵抗を受けにくい接地条件を作っています。ライ角度を正しく利用することでボールを正確に打つことができるのです。

クラブのライ角を正確に使うためにも、アドレスではグリップの高さが重要です。

シャフトが極端に軟らかい場合、スイング中のヘッドの重みで下向きに重量がかかり、シャフトが下側にしなる、トゥダウン現象が起こります。

このような場合、特にアイアンはトゥ部分が先に地面に接触し、芝や土の抵抗でヘッドは返らずフェースが開いたままインパクトします。

このトゥダウンを起こさないためには、ヘッドスピードに合ったシャフト選びも重要です。

アイアンのアドレスでは、トゥのソール部分を少し空けておけば、トゥダウンのリスクも解消でき、芝に対してソール部分全体でインパクトすることなく、切れの良いインパクトをすることができるのです。

以上を前提にした場合、体の重心よりグリップの位置が上に来たハンドアップ、下に来たハンドダウンで起こる問題点について説明していきます。

 

ハンドダウンに構えメリット

ハンドダウンに構えると、フェースが左を向くので、まず何といっても球が捕まりやすくなり、スライスしにくくなります

ハンドダウンの構えは、写真で描いたグリーンのラインがハンドダウンのポジションです。

グリップ位置が、上の通常のグリップの位置から少し下がった位置で、前傾姿勢は深くなります。


前傾姿勢が深い分、ヘッドのトウ部分が浮き、アップライトの状態でテークバックで左肩が下に回転し真上に上がりやすく、トップではアップライトになります。

ダウンスイングではヘッドが閉じて下りてくるため、インパクトでヘッドの返りが鋭くなりフック系の球筋になります。

また、プレイヤーによってはウイークグリップで深い前傾姿勢の場合、テークバックでクラブが寝て上がりダウンスイングが横振りになり、やはりヘッドの開閉が大きくフック系の球筋になります。

インパクトでトウの部分が回転軸に近くなりヘッドの開閉が鋭くなるからです。

 特にラウンド中、アイアンで急にスライスが出た場合の緊急修正方法とした、前傾姿勢を深くしたハンドダウンは、スライス防止に有効になります。

 ハンドダウンで構えるデメリット

 スイングは円運動でヘッドの重みを感じて打つのが理想です。

極端なハンドダウンは、クラブが立ちすぎクラブヘッドの重みを感じなくなります。

ハンドダウンの手首の折れのデメリットは、ヘッドと回転軸との距離が短くなることで、遠心量が働かずスイングスピードが落ちる原因で飛距離が出なくなる点です。

また、ハンドダウンでは前傾姿勢が深くなるためスインクの捻転が作りにくく、左肩を回すのが窮屈になり、手でクラブを上げやすくなります。

その為、スイング軌道はアウトサイドになり、いろいろなミスが出やすくなります。

 極端なハンドダウンはあまりお勧め出来ないアドレスの構えになります。

ハンドダウンが唯一必要になるのはバンカーショットになります。

 グリーン周りのバンカーショットの時は、フェースを開きハンドダウンに構えて、ヒールから砂にインサートするからです。

ハンドダウンで前傾姿勢が崩れてスイングした場合

前傾姿勢では体の回転がしづらいことから、テークバックで体が起きやすくなります。

当然ダウンスイングでスイング軌道の再現ができなくなり、体が起きた分、今度は体を下げてインパクトし、ダフリやすくなります。

逆に体を下げず、そのまま打つとボールと体の距離が長くなり、ボールの上側にスイング軌道がくるためトップしやすくなります。

さらに、インパックが窮屈になりスイング軌道がボールの外側に来るためネックで打つシャンクが出るのも、この様なアドレス・ポジションで出やすくなります。

ハンドダウンでは、クラブの通り道が狭くなり、インパクトでグリップの位置よりヘッドが先行するため、ヘッドフェースが左向きでボールを捕らえ大きく曲がるフックボールが出てしまうのです。

スライス防止には効果がありますが、いろいろなリスクが多いのは頭に入れておきましょう。 

ハンドアップで構えるメリット

適度なハンドアップはクラブの重みを感じ、遠心力をうまく利用できる利点もありますが、アイアンのハンドアップは正直あまりメリットがないのが現実です。

しかし、ハンドアップにもメリットもあります。ハンドアップはインパクトでフェースが開きスライス系の球が出やすくなる点です。

スライス系の球がでる原因は、インパクトで手首を使いすぎボールを引っ掛けることで起こります。しかし、ハンドアップでは手首の角度が浅く、手首を使ってのインパクトが出来なくなります。

つまり、フック防止にはこのハンドアップが効果的と言えます。フッカーのゴルファーには若干グリップ位置を高くすることで、フックボールとハンドアップの相殺でボールをコントロールすることができるメリットがあります。

但し、これは基本的には正しいアドレスではなく、一時的なフックボールの修正にとどめ、正しいアドレス、フォームでスイングされることをお勧めします。

ハンドアップが効果に使えるのがアプローチです

芝目が強い、芝の長いラフでは、ハンドアップで構えることで、ヘッドのトゥ部分でボールを捕まえ、距離の短いアプローチには理想の打ち方ができます。

距離のない、微妙なタッチが要求されるアプローチの場合、フェースが芝生に触れる面積が小さくでき、結果、芝の抵抗が小さくなりヘッドの抜けが良くなる点です。

さらに、芝目が強い、芝の長いラフでは、ヘッドが芝に食われたりインパクトでグリップの緩みからヘッドスピードが低下して、狙った距離を打てない事が起こります。

ボールの勢いを落としたアプローチには、芝の影響を受けないトゥ側を使ってボールをパター感覚で打つのがオススメです。

その他、パターでストロークが安定せず、引っ掛けたり、右にプッシュするゴルファーの特徴は、インパクトで手首を使いすぎています。

そのようなゴルファーに、手首の動きを抑えるハンドアップはパターと腕のラインが一直線にできラインが出しやすく、直進の高いボールを打つことが可能になります。方向性の不安定なゴルファーにはオススメするアドレスになります。

ハンドアップで構えたときのデメリット

極端なハンドアップはヘッドのソール部分のヒール部分が浮き、トゥ部分はヒールより低い状態になりフェースが開きミスショットの原因になります。

また、トウ部分が体の回転軸より遠くなり、ヘッドの開閉が鈍くなることでインパクトでフェースが開いてしまいます。

ハンドアップはアドレスで自然とフェースが右を向き、開いた状態になることでスライスしやすくなることです。

また、ボールと体の距離が遠くなり、力みからインパクトで体が「特に両膝」伸びてヘッドがボールに届かず、ボールの頭を叩くトップも出やすくなります。

 ハンドアップのアドレスは、棒立ちのアドレスになります。

この棒立ちのアドレスハンドアップは、前傾姿勢が浅くなりスイング中にクラブが体から離れやすくなります。

アイアンのスイングはコンパクトに行い、クラブを体の正面でインパクトするのが理想です。クラブを体から離すことで手打ちのスイングで、アイアンで理想のスイングが出来なくなります。

また、アドレスで手首の角度が伸びていることで、リストを使ったパワーアングルが使えずインパクトで芝や地面の抵抗でヘッドスピードも上がりにくくなります。

アドレスで棒立ちが原因で下半身が不安定になり、タメの効いた捻転が作れなくなるドアースイングで、ヘッドを速く走らせることもできません。

このドアースイングはトップの位置が定まらずオーバースイングの原因になり、腕だけでクラブを振るためスイング軌道が安定せず、不安定なインパクトを迎えてしまいます。特にフェースが開きやすいスライスが出てしまいます。

ラウンド中、一時的なフック系の球筋の矯正には役立つ場合もありますが、ミスショットの出やすいアドレスにですから、通常のアドレスポジション「自分が最もスイングしやすい」を取る事が重要です。

まとめ

ハンドアップの構えは、手首の角度が直線的でノーコック状態のインパクトになります。そのことから、フェースの開閉が少なく方向性を求めるラインに打ち出しやすくなります。

また、ヘッドの手首の切り返しが少ないことから、パワーアングルを使えずフック防止に効果があります。

ハンドダウンは手首に角度がついているので、手首の自由度が高くインパクトで球の捕まりがよくなります。スライサーのスライス防止には効果があります。

ただ、アドレスでトゥを浮かすことで、フェースが左に向きやすく、インパクトで左に振ったり、フェースを閉じたりしないことです。

ハンドダウンはバンカーショットに、ハンドアップはアプローチに適しています。

さらに、ハンドアップはパターでラインを出しやすく、手首を使い引っ掛けたり、右に打ちだしやすいゴルファーにはオススメするアドレスになります。

 ハンドアップ・ハンドダウン双方のメリットを理解して、スイング改造に役立てましょう。

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