上達には合うクラブを探すのが先か、スイングを作るのが先か?
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今回の記事のテーマはゴルフ上達にはスイングが先か? それともクラブ選びが先か? です。
ゴルフは18ホールをいかに少ない打数で、ボールをカップに入れるかを争うゲームです。
そこで長年に渡り議論されている、スイングが先か?道具が先か?の議論についてです。
もちろん、クラブもスイング共に重要であることには違いはありません。
この議論については、長年のゴルフ歴史を振り返ることで、この問題点をひも解くポイントが見つかります。
少し長くなりますが、順を追って考えていきましょう。
初心者で細かいことは興味ない方も、最後の「まとめ」だけでもチェックしてみてくださいね。
スイングが先? クラブが先?
ゴルフは、クラブとスイングを切り離して考えることは不可能です。
常にスイングとの関連で考えなければなりません。
ここでいつも問題になるのが、クラブが先か?スイングが先か?の話です。つまりクラブが先にあってそれに応じたスイング理論を考えるのか、逆にスイング理論に基ずいてクラブを考えるのか、と言うことです。
しかしこの事はゴルフの歴史を振り返ってみれば明らかです。
何世紀の前、スコットランドの羊飼い達は、枝や棒キレで石を転がし遊んでいました。極端な例ですが、この様な時代にスイング理論があったとは到底考えられません。
おそらく彼らは自分が持った枝や棒キレに合わせた振り方をしていたと思われます。
たとえば、長い棒を持った人はフラット(横振り)になっていたはずです。
また短い棒を持った人は、アップライト(縦振り)になっていたはずです。このことだけでも、先にクラブがあってそれに応じた振り方をしていたのは明らかです。
その後、クラブが徐々に進化してきた訳ですが、それにつれてスイングも変わってきました。
ステールシャフトが開発される前は、クラブのシャフトには木が使われていました。
当時の写真を見ると、例外なくゆったりと円を描くようにスイングをしています。
これは、木のシャフトが柔らかくてタワミもネジレも大きかったので、この様にスイングをゆっくりタイミングをとらなければボールをうまく打てなかったはずです。
現在のスイングからみれば極端なオーバースイングですが、当時のクラブを上手く使うには、それがベストの振り方だったのです。
現在のようにコンパクトなスイングをすることが可能になったのは、強くてタワミの少ないスチールシャフトが使われるようになってからです。
クラブの長さも短くなり、それにつれて、スイングも徐々にアップライトなスイングになってきたのです。
この様に、ゴルフのスイングはクラブの進化とともに変化してきたということになり、理想のスイングが先にあって、それに合わせてクラブが進化してきたのではありません。
このような視点から、かつてはクラブに合わせたスイングをすることが理論的に正しいことになっていました。
しかし、近代ゴルフの画期的な進化でこの理論に変化が起きてきました。
枝や棒キレに合わせたスイングから、より遠くにボールを打ちたい願望から、素材の開発が進み、現在のゴルフクラブは科学的、物理的な方法で製作できるようになりました。
ゴルフに限らず、すべてのスポーツのアスリートは道具やフォームに科学的理論を取り入れているのが現状です。
ゴルフクラブも一昔前はプロや一部の上級者にしかわからない勘の部分を、数値化できクラブ機能の進化を加速させたのです。
これは、クラブの製作において色んな機能別の製作が可能になり、自分に合うクラブの選択が可能になってきたのです。
クラブとスイングの大きな違い
スイングはその日の体調、自然環境で常に変化することです。一方クラブはプレイヤーのその日の体の状態や環境で大きく異なりますが、クラブはどのような状態でもクラブの機能は変化しないことです。
そこで、練習する場合、両方が安定しないより、一方を安定させて練習をする方が基準ができ学習効果が上がるのです。
つまり、自分に合うクラブの選択が自由に行え、練習においてもクラブの機能を一定にすることで、ミスショットの原因や、自分に合うクラブか合わないクラブの判断ができるのです。
さらに、学習効果を高めるには、安定した道具で練習する方が効果が上がることは認められているのです。
よく良いクラブに出会えた方だけが、シングルやローハンディープレイヤーになる資格を得ると言われています。
まずは、自分に合うクラブを選び、それから練習するのが、スイングを作る早道といえます。
上で述べた、クラブはプレイヤーや環境でクラブそのものの機能は変化しないことは理解しにくい事かもしれません。そこで実例で説明することにしましょう。
ゴルフに興味をもっている女性の方が、今からゴルフを始めようと考えた時、最初からクラブを揃えようとしても、どのようなクラブが自分に合うか分からないのは当然です。
とりあえず、ご主人のクラブを借りて練習場に向かい打席に入り、ボールを打ってもボールに当たらず、たまにボールに当たつてもボールの頭を叩いたり右に低い弾道で飛ぶばかりで、ゴルフに対する興味が急速になくなるものです。
むろん初心者の場合、どのようにスイングすればいいか、全く理解できずボールを打てないのが当然と言えますが、打てない理由はクラブにもあるのです。
クラブはヘッド、シャフト、グリップの3点で構成されていますが、ボールが最初にコンタクトするまではシャフトの役目になります。
シャフトはシナリが起きてこそボールを飛ばせるのです。シャフトが鉄棒のように硬い鉄棒であれば、どのようにヘッドスピードが速いゴルファーでも、球を上げて飛ばすことはできないのです。
ご主人のクラブを借りてスイングしても、ボールに当てることもできず、右にしか出ないのはシャフトが硬すぎたり重すぎたりして、ボールを飛ばすシャフトのシナリ、つまりエネルギーをシャフトのシナリに蓄えることが出来ないからです。
この女性が、すごく柔らかいシャフトや軽いクラブを使いスイングすれば、シャフトのシナリによってボールの方向性や飛距離は別にして空振りやスライス(ボールが右にでて右に曲がる)が出なくなり、ボールをヒットできるようになります。
パワーを蓄えたシャフトはインパクトで反転して逆方向へシナリ戻りでヘッドを加速するのです。
このシナリ速度がシャフトの硬さで、一般シャフトメーカのシャフトのスペックに当たり、L, A、R、S、Xシャフトに分類されています。
シナリの速さから分類すれば、Lが最も遅く、A、R, SR, S、X と順に速くなります。
つまりゴルフを楽しむには、自分に合ったシャフトでボールが飛ばせ、その快感を得ることで、さらに練習して上手くなろうと気持ちが沸くものです。
無論、ゴルフ上達にクラブもスイングも両方欠かせない要因ではありますが、クラブもスイングも両方が不安定よりどちらか一方を安定させることが上達の条件になります。
そこで、スイングを安定させることが出来るクラブに基準を設けることが、理論的に正しいスイングを行えたかの判断も出来、ミスショットの原因も解明しやすくなります。
自分に合うシャフト(クラブ)で練習することが、学習効果を高めゴルフ上達の早道と言えるのです。
シャフトの重さでクラブを選ぶ
スイングが先かクラブが先か、はクラブ選択を優先させるほうがゴルフ上達の早道と言えます。そこでクラブ選択はシャフトから・・・
まず、ゴルフクラブがどのような構成で成り立っているか、ヘッド、シャフト、グリップの3点で構成されています。
シャフトはスイングで発生したエネルギーをシャフトに蓄え、ヘッドを通してボールに伝達、グリップはスイングで発生する遠心力からクラブが手から離れてクラブが飛ばないように、それぞれの要素があるのです。
ここではシャフトの重要性からシャフトの選び方について解説していきます。その理由は、ボールにコンタクトするまではシャフトがスイングをリードすることです。
スイングはリズムが重要で、クラブ重量から検証するとほぼシャフト重量で決まることです。
そこで疑問に思われることは、シャフトの硬さは?
シャフト重量はシャフトの硬さに連動していることが多いです。例えば50g程度のシャフトはR、60gのシャフトであればSがラインナップされています。
そのことから、クラブ選択はシャフト選択で決まると言っても過言ではありません。
例えば以下の2本のドライバーを比較してみました。
シャフトの長さは45インチ
以上の2本のドライバーはRシャフト装着とSシャフト装着です。
この2本のクラブのフェーリングは全く異なったクラブですが、データから、クラブ総重量の違いは、ほぼシャフト重量の違いだけであることに気づかれるでしょう。
ではどうして、ヘッドやグリップの重量差が小さいシャフトの重量だけ大きな重量差があるのでしょう。
まず、ドライバーヘッド重量が同じ理由は、ドライバーヘッドとボールの重さに関係してきます。
当然、インパクトではヘッドとボールが衝突するわけですが、ウッドフェースの1平方センチ当たり約1トンの重量がかかります。
このヘッドとボールの衝突で、フェースとボールの関係においてヘッドに反発力はおこります。ボールにもバネ係数(ボールの初速)があり、相乗効果でボールは飛び出すのです。
ボールにも反発係数が制限されていますが、ウッドの反発係数は、ボールの重量45.93gに対してヘッド重量196gが反発係数のピークになりますが、200g以上の場合では極端にヘッドの反発係数が低下し、ヘッドを重くしてもヘッドバランスが極端に重くなりすぎてスイングしづらくヘッドスピードが上がらないことです。
そこで、ほとんどのドライバーヘッドは188g~200gの範囲内で製作されています。
ドライバーヘッドと同様にアイアンヘッドも、260g以上のヘッド重量ではスイングバランスが悪くなりヘッドは重すぎて、スイングしづらくスイングスピードの低下が起こり飛距離を大きくロスすることになります。このような理由から、平均245g~255gの重量での製作が中心になります。
グリップはクラブのバランスやグリッピングのためで45g~50g程度に製作されており、結果、各パーツの重量差はドライバーのヘッドの重量差で12g程度、アイアンヘッドの重量差で10g程度、グリップの重量差では僅か5g程度になります。
一方シャフトの重量と言えば、カーボンからスチールシャフト(軽量シャフトを含む)まで、ドライバーの場合30g~80g台で60gの重量差があり、アイアンの場合は30g~130g台まで90gの重量差で幅広いことがわかります。
但し、一般市販されているドライバーやアイアンシャフトの主な重量は以下の通りです。
- 男性ドライバー(カーボン)・・・・40g~80g
- 女性ドライバー(カーボン)・・・・30g~50g
- 男性アイアン(スチールシャフト)・・・・100g~120g
- 男性アイアン(スチールシャフト)・・・・90g~100g(軽量スチールシャフト)
- 男性アイアン(カーボンシャフト)・・・・50g~70g
- 女性シャフト(カーボンシャフト)・・・・30g~45g
カーボンシャフトの特徴
カーボンシャフトとは、設計されたカーボンシートを軸に巻き付けて製造されます。
- 芯でボールを打っても、その打感が伝わりにくい
- カーボンでできているため、インパクトの衝撃が少なく、ひじ・手首の負担が少ない
- 先調子でクラブが軽量でボールが上がりやすい
- シャフトのネジレが大きく球の捕まりが良い
- スチールシャフトに比べ値段が高い
「軽くて飛ばせるカーボンシャフト」が作られたことで、シニアゴルファーは女性ゴルファーなどで幅広い人々が楽しめるスポーツになりました。
カーボンシャフトは「軽く、しなりやすい」ため、非力な女性や年配の人に打ちやすいクラブになります。カーボンシャフトは平均重量が60g前後でトルク値は4.5~5.5とヘッドがインパクトで返りやすくボールの捕まりがいいのが特徴です。
また、多くのカーボンシャフトは軽量で、シナリ(キックポイント)は先調子に設計されていることから、ボールを上げやすく打ちやすいシャフトです。
逆に、ヘッドスピードが速い方には、クラブの軽さと、トルクが大きい分、インパクト時のヘッドの開閉が大きくなりヘッドが暴れ、方向性が安定しなくなります。
また、クラブが軽い分、トップからの切り返しが早くなり、スイングのリズムが壊れ、ミスショットが出やすくなります。
ハードヒッターにはカーボンシャフトは、しなりやすい分、「方向性が悪くなる」とか「前後の距離感が合いづらい」ということが起こります。
しかし、現在シャフト重量が100g前後でトルクもスチール並みの1.5~2.9で中調子のシャフトあり、現在のカーボンシャフトは、ハードヒッターでも十分使用できるようになりました。
そのことで、カーボンシャフトは、振動を吸収しやすいので、インパクトの際の衝撃を和らげることから、ひじ、手首を痛めやすいゴルファーにはメリットもありますので、積極的に使ってみる価値はあります。
スチールシャフトの特徴
スチールシャフトとは、スチール素材で作られているシャフトで金属になります。
- 芯で打った場合、芯を外した場合の打感が伝わりやすい
- 衝撃が強いため、身体やひじ、手首に大きな負担がでる
- インテンショナルでおさえた球を打ちやすい、操作性が良い
- 値段が安くリーズナブルな価格
基本的に重くて硬いスチールシャフトは、アスリートや上級者向きになります。
スチールシャフトを使いこなせるゴルファーは、カーボンシャフトより飛距離を伸ばすことができ、番手通りの距離を正確に打つことができます。
また、トルク(1.7~2.9程度)が少ない分、インパクトでヘッドの開閉が少なく曲がらない球を打つことができ、筋力のある男性やヘッドスピードのあるゴルファーはスチールシャフトの使用が向いています。
現在では「軽いスチールシャフト」もあるので、一般男性ゴルファーでも問題なく使うことはできるでしょう。
ゴルフはクラブを優先ですることで、ゴルフを楽しめスキルアップを求めるようになるのです。そこでクラブを選ぶ情報として、クラブの各パーツの要素と機能について、シャフトの重さを記事にさせていただきました。ぜひクラブ購入の際の参考資料にしてください。
初心者はここだけでも覚えよう!
・自分の体格や体力に合わないクラブでは、どれだけ頑張っても良いショットを打つことはできない。自身に合ったスペックのクラブを使う必要がある。
・上達の近道は、自分に合うクラブを選んでから、そのクラブで練習を続けること! 同じクラブを使い続けることで、自分のスイングの状態を学ぶことができる。
・クラブ選びは、「シャフトの重さ」が大きく影響するので、要チェック! 特にアイアンは「カーボン」か「スチール」かで大きく変わる。
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