100を切るために必要な、スコアメイクにおける2つのポイント

「スキルは向上したのにスコアが伸びない」

という悩みは、ゴルファー“あるある”ではないでしょうか。

残念ながらショットのスキルとスコアは比例しません。

ショットのスキル以上にスコアメークに欠かせないのは、コースマネジメントです。

今回は、スコアメークのためにおさえておきたい2つのポイントについて書いていきます。

■成功確率を考えてクラブ選択する

ゴルフ向学研究所所長の久富章嗣氏は、自身の著書で次のように言っています。

「月いちゴルファー」がスコアメイクを目指すなら、飛距離とスコアは両立しないことを知るべきです。ティーグラウンドでいつもドライバーをフルスイングでは、パブロフの犬と同じです。

月いちゴルファーが、1年でシングルを目指す方法 (中経の文庫) 

「パブロフの犬と同じ」とは、なんとも強烈な皮肉ですよね。

※【パブロフの犬】=条件反射。ある実験において、犬にメトロノームの音を聞かせたあと、えさを与えることを繰り返す。そうするとメトロノームの音をきいただけで、犬は唾液をだすようになる。この実験をおこなったのが、ソビエト連邦の生理学者イワン・パブロフ。ひとが梅干しを見たときに唾がでるのと同じ理屈です。

たしかに多くのアマチュアゴルファーは、私も含め…、条件反射でクラブ選択をしているのではないでしょうか。

たとえば、

  • ティグラウンド=ドライバー
  • グリーンに届く=危険を想定せず狙う
  • アプローチ=52度のウェッジ

のようなことです。

このようなクラブ選択の仕方は、わざわざ自分でゴルフを難しくしているようなものだと思います。

たとえばフルショットとハーフショットでは、どちらが狙った方向に打てる確率が高いでしょう?

おそらく、ほとんどの人がハーフショットだと言うのではないでしょうか。

でも、ロングホールの2打目でレイアップをするとき、大きめのクラブでハーフショットをするプレーヤーはほとんどいませんよね。

飛ばしたい距離だけ考えてクラブ選択するということは、一打一打のショットの目的がハッキリしていないということでもあると思います。

目的がハッキリしているのなら、より簡単な手段を選ぶはずですよね。

150ヤードを打つのに、「7番アイアンのフルショットよりも成功確率の高い5番ユーティリティでハーフショットしよう」とか。

人によっては5番アイアンでクォーターショットが良いかもしれません。

アプローチショットも、ウェッジよりも8番アイアンや9番アイアンを使う方がずっと楽ですし、練習すればユーティリティだって使えるかもしれません。

たいていの場合、スイングの大きさとボールのブレは比例します。言うまでもなく、もっともブレないのはパッティングの振り幅です。

そのことを理解したうえで、すべてのショットはもっとも成功しやすい手段を選ぶべきなのです。

1994年の日本プロゴルフ選手権で優勝した合田洋プロは、最終日の最終ホールでガードバンカーからの三打目をなんとパターで打ち、グリーンに乗せて勝ちました。

合田プロのように、一般的な方法ではなかったとしても、より安全で易しい道を選んでプレーすることが、スコアアップへの近道になるのではないでしょうか。

■クラブごとの「標準飛距離」を知る

好スコアのためには、ボールをより遠くへ飛ばすことより、狙ったところへ確実に飛ばすことが大切です。

PGAツアーで64勝したベン・ホーガンは、ショットには「最大飛距離」「標準飛距離」「最小飛距離」があり、ゴルフは「標準飛距離」「最小飛距離」でおこなうものだと言ったそうです。

また、久富章嗣氏も著書のなかでこのように言っています。

スコアメイクへの第一歩は、自分の飛距離を、自分が打ったことがあるというだけの「最大飛距離」ではなく、いつでも確実に打てる飛距離、つまり「標準飛距離」で考えられるようになることです。

月いちゴルファーが、1年でシングルを目指す方法 (中経の文庫) 

アマチュアゴルファーが認識している番手ごとの飛距離は、たいてい「最大飛距離」です。

「ドライバーは250ヤード(飛んだことがある)、5番アイアンは180ヤード(飛んだことがある)」と、いうように。

でも、たまにしか出ない「最大飛距離」などなんの役にも立ちません。それどころか、足を引っ張るだけです。

150キロの豪速球を投げられてもプロで通用しない投手がいる一方、130キロのストレートでもプロ野球選手として活躍した投手がいるのは、そういうことではないでしょうか。

スコアをまとめるために大切なのは、成功確率の高い「標準飛距離」です。

練習場でもフルスイングでの「最大飛距離」ばかり打とうとしているプレーヤーがほとんどですが、「標準飛距離」の精度に磨きをかけるべきです。

1967年にPGAチャンピオンシップで優勝したドン・ジャニュアリーも次のように言っています。

“少し大き目のクラブで、やさしくボールを打つ。それがゴルフのコツ”

8割の力でスイングするのか、7割くらいなのか、力加減は人それぞれだと思います。

いつも結果がバラつく「最大飛距離」より、安定した「標準飛距離」をまず身につけるのが、スコアアップの近道になりそうです。

■まとめ

月に1、2度しかないゴルフプレーならば、豪快なドライバーショットをしたくなるものです。

でも久富氏が言うように、「飛距離とスコアは両立しない」ことは覚えておきたいですね。

たくさん飛ばしたってスコアカードに記録するところはありませんし、「スコア」に目を向けたゴルフを心がけましょう。

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