ミスショットを前提にプレーを組み立てるべき理由
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多くのアマチュアゴルファーがスコアメイクできない原因は、実力以上のショットを望むからです。
よく言われるように「打ちたいショットのイメージが大切」かもしれませんが、高すぎる理想はスコアを崩す原因です。
スコアメイクのためには、ミスショットを想定しておかなければなりません。
今回は、ミスショットでプレーを組み立てるべき理由について書いていきます。
記事を読んで実践すると、100切り、90切りくらいは楽にできるようになりますよ。
■コースではほとんどミスショット
実力のないアマチュアゴルファーほど、自分に厳しいです。
「ちょっとヒールだった」とか「こすっちゃった」など、他人から見れば素晴らしいショットでも、本人は不満げな言葉をもらします。
彼らの理想は高く、70点のショットでは満足しません。20球に1球くらいの確率しかないナイスショットがでたとき、初めて納得します。
「やっと自分の実力がだせた」と。
良くないのは、その20球に1球が、本来の実力だと勘違いしていることです。5%の確率でしか成功しないショットが、本来の実力であるはずがないのですが。
どのレベルのプレーヤーもコースでは、納得のいかないショットのほうがはるかに多いです。ゴルフプレーをしたことのある方なら誰でも知っていることでしょう。
それなら、納得のいかないミスショットをいつも想定してプレーを組み立てることが、好スコアにつながるのではないでしょうか。
アマチュアとして全英オープンの予選に出場した経験がある久富章嗣氏(ゴルフ向学研究所所長)も、ミスショットでプレーを組み立てることを勧めています。
ゴルフにおいて、スコアを作るために必要なものがショットです。そしてそのショットは、ゴルフの達人であっても、ナイスショットは20%しかなく、80%はミスショットです。つまり、スコアを作ろうと思うなら、ナイスショットの20%を追求するのではなく、80%のミスショットでゲームを組み立てることを覚えることです。
あなたのゴルフが100を切れない理由(著者:久富章嗣)
アベレージゴルファーならば、ナイスショットは20%に満たないということでしょう。つまりコースでのショットは、ほぼミスショットだということです。
■想定すればスコアはまとまる
ミスショットを想定していると、スコアはまとまります。ダボ以上の大叩きが減るからです。
ドッグレッグのホールで林ギリギリは狙えませんし、ガードバンカーをギリギリ超えるかどうかのクラブ選択はできません。
理想とするエリアを狙えなくなり、安全なエリアしか狙えなくなります。
最高の結果は少なくなりますが、最悪の結果を招くことも少なくなります。
理想のエリアはたいがい、最悪の結果になりかねない危険なエリアと隣り合わせだからです。
理想の球筋でホールをショートカットできれば最高の結果となりますが、少しでも打ち損ねると林に飛び込みます。
ピンを狙って左右にぶれると、寄りづらい難しいアプローチショットが残ります。
その結果、アベレージゴルファーなら簡単にダブルボギーやトリプルボギーを叩いてしまいます。
最初からミスショットを想定していればショートカットなど狙いませんし、ピンを直接狙うこともありません。
それに、ミスショットばかりでもスコアメイクはできます。
たとえばティショットでチョロ、2打目でトップしても3打目のアプローチがたまたまピンに寄ってパー、なんてこともあります。
反対に、素晴らしいティショットをしたのに、二打目がトップしてOB、なんてこともよくある話です。
ナイスショットにこだわる必要はないのです。
こう考えるとすべてのショットで気が楽になり、余分な力がぬけて、ナイスショットの確率も高くなるかもしれません。
■安全・欲・理想・危険エリアを見抜く
ミスショットを想定したとき、狙うべきは安全なエリアです。
危険と隣り合わせの、欲や理想のエリアではありません。
写真は、セントレイクスゴルフ倶楽部(三重県)の18番PAR4です。
理想を追うアベレージゴルファーなら、「欲・理想・危険」エリアを狙い目とするでしょう。
しかしリスクが伴います。ナイスショットが打てなければ、高確率で池につかまります。
もしミスショットを想定すれば、池につかまるリスクの少ない「安全」エリアが狙い目になります。ここなら170ヤードで運べますから、理想のエリアを狙うより、はるかに易しいショットになります。
このように、それぞれのエリアをショットの前に見極め、安全エリアを狙ってプレーすることがスコアメイクには不可欠です。
ティショットだけではなく、2打目以降も同じように考えることが重要です。
■まとめ
ミスショットを想定して組み立てるゴルフは、狙い目が変わります。狙い目が変わると、大叩きのリスクが減ります。そして大叩きのリスクが減ると、スコアがまとまります。
理想のイメージで攻めること以上に大切なのは、自分の実力を冷静に認識し、それに合う攻め方を選択する勇気ではないでしょうか。
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